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2022年9月7日

シコメルフードテック、 8.2億円の資金調達を実施

さらなる成長に向けた組織体制の強化、サービス開発、マーケティング強化へ

“仕込み”から飲食業務の課題解決を目指す株式会社シコメルフードテック(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:西原 直良、以下シコメルフードテック)は、この度、アジアを中心にグローバルな投資活動を行うHeadline Asiaをリードインベスターとし、新規投資家5社と個人投資家1名から総額8.2億円の資金調達(シリーズBラウンド)を完了いたしました。なお、今回の資金調達により累計資金調達額は約10.9億円になります。

この度の資金調達における第三者割当増資における引受先の詳細は以下のとおりです。
【シリーズBラウンドの新規引受先 】
Headline Asia
SIG Asia Investment, LLLP
株式会社ICMG Partners
アグリビジネス投資育成株式会社
株式会社Plan•Do•See
他、個人投資家1名

・資金調達の背景

飲食業界におけるITテクノロジーの活用は、店舗運営に関するバックヤード業務においては現在でも多くの飲食店がアナログな手法により行っており、これにより飲食店は生産性が上がらず、利益率も低い状況です。また、従業員の労働環境の改善もなかなか進んでいないために、人材の定着率が低く人手不足が課題になっています。実際に、株式会社帝国データバンクが発表した「『飲食店』動向調査(2021年)」の雇用過不足D Iによりますと、正規、非正規社員ともに 2021 年秋以降、急激に人手不足感が高まっており飲食店が抱える人手不足の問題はさらに深刻化している状況です。また、東京商工リサーチの発表によると、新型コロナウイルスの影響により倒産した飲食店は2021年度(2021年4月〜2022年3月)が2020年度と比べ1.5倍に増加し、新 型コロナウイルス感染拡大に伴う飲食店への営業制限は全面解除されたものの、営業制限の長期化やコロナ禍での生活様式の変化によって、飲食店の置かれた状況は依然として厳しいとされています。
シコメルフードテックは “仕込み”問題解決アプリ「シコメル」により、飲食店と食品工場の“仕込み済み”商品を通じたプラットフォームを飲食店に提供することにより、飲食業界が抱えるさまざまな課題を解決することを目指しています。飲食店が「シコメル」を通し、仕込み済み商品を活用することにより、仕込みにまつわる労働時間の削減や人手不足の解消、人件費や食材等の固定費を変動費化させ利益率の向上を図ることができます。
2020年10月より「シコメル」をスタートし、これまでにアプリダウンロード数は16,000を突破、登録店舗数も2,709店、提携工場も109に拡大し、飲食店と工場の仕込み済み商品のプラットフォームとして成長しております(データは2022年9月1日時点)。

登録店舗数の推移(累計)

この度の資金調達において、飲食業界における人手不足や高固定費、食材ロスなどの課題を“仕込み”から解決するビジネスモデルが業界にとって革新的であること、また「シコメル」利用後の定着率が高いこと、さらに“仕込み”作業の外部化のニーズは飲食店だけではなく、宿泊施設、病院、介護施設など食事を提供する施設からもニーズが高く、導入先の拡大が見込まれることが投資家から期待を寄せられている背景です。

・調達した資金の使途と今後の展開

この度調達した資金の使途は主に次の4点です。
1点目は、さらなる成長に向けて組織体制の強化に資金を充当します。商品開発、営業、技術、経営企画の部門において経験・知識をもつ人材の獲得に取り組みます。2023年6月までに現在の20名から40名の体制を目指します。
2点目は、商品出荷を的確に行うための物流管理システムの改修と、商品在庫管理を適正に行うためのシステム構築のために資金を充当します。
3点目は、アプリ「シコメル」の開発費用に充当します。アプリのUI、UXの改善をはじめ、2023年夏までに「シコメルストア※」で蓄積された受発注データを分析し、人気商品の可視化や店舗ごとにおすすめ商品を提案する機能(ベータ版)を提供予定です。
4点目は、「シコメル」の利用店舗・施設数の増加と、「シコメルストア」における仕込み済み商品の購入促進に向けたマーケティングに資金を充当します。

またシコメルフードテックは、資金調達の引受先である企業との協業も進めてまいります。
アグリビジネス投資育成株式会社とは、全国の農業・水産業生産者等からの安定した調達とフードロス削減への取り組み、また仕込み済み商品を安定かつ適正価格で飲食店、施設へ販売することに協働で取り組んでまいります。
株式会社Plan•Do•Seeとは「シコメルストア」で販売する同社監修の商品開発を協働で行い、「シコメルストア」で販売する商品数を拡充し、飲食店や施設の利便性を高めてまいります。

シコメルフードテックは今回の資金調達においてさらに「シコメル」の成長を加速させ、国内外の飲食・フード提供事業者が抱える課題解決や付加価値向上に取り組み、飲食業界や食品業界の構造改革を目指してまいります。

※「シコメルストア」とは、シコメルフードテックがレシピの保有者や保有店舗と共に開発した仕込み済み商品の中から、厳選した商品を販売し、アプリ「シコメル」の利用者が購入できる機能です。

・「シコメル」について

飲食店やフード提供事業者から預かったレシピを元に味や見た目を忠実に再現した仕込み済み商品を、シコメルと提携している食品工場にて製造します。出来上がった仕込み済み商品はアプリから発注を行うことができます。また「シコメルストア」では、全17ジャンルから有名シェフやレストランの仕込み済み商品などを発注でき、自店舗のメニュー拡充に活用することができます。
https://shikomel.com/

Headline Asia Partner 岡本 彰彦氏、Investor 鈴木 広平氏
飲食店の抱える大きな経営課題であるスタッフの採用や人件費負担、食材ロスや新メニューの開発などを一気に解消できる一方で、全国の工場をネットワーク化、セントラルキッチンとして食品食材流通のサプライチェーンを再構築するシコメルフードテックの取り組みは飲食業界に新たなスタンダードをもたらすものと考えています。
消費者を含めて食に関する全ての人々を笑顔にする取り組みにご協力させていただきたいと思い、今回のラウンドに出資させていただきました。

SIG Asia Investment, LLLP 
SIGは投資家としてシコメルフードテックに参画できたことを大変嬉しく思います。
CEO西原氏率いるシコメルフードテックのチームは飲食店などにおける様々な課題の解決に取り組んでおり、日本の飲食業界の効率化に大きく貢献すると期待しております

株式会社ICMG Partners 代表取締役 舩橋 元氏
⾼品質な仕込み済み商品を飲食店に提供する革新的なビジネスモデルに感銘を受け、今回出資させていただきました。飲⾷店の固定費削減、⾷品⼯場の稼働率向上を通じて、飲食店・食品工場の経営課題やフードロス等の社会課題を解決し、今後の飲食業界のネクストスタンダードになると確信しております
ICMGグループとしても、⽇本⼤企業ネットワークを活⽤し、シコメルフードテックのさらなる事業成⻑を⽀援し、⽇本の飲⾷業界へ貢献していきたいと思っております。

アグリビジネス投資育成株式会社 取締役 代表執行役 松本 恭幸氏
この度はシコメルフードテックの大いなる航海のパートナーとなったことを心から嬉しく思います。
本年、弊社はその投資領域を農業法人から食のバリューチェーン全体へと拡張しました。 シコメルフードテックへの出資は、経営陣の英知と情熱、培ったネットワーク、DX等を駆使し、新型コロナ禍で疲弊した外食産業に新たなビジネスモデルを導入、食のバリューチェーンの拡大に大きく貢献する事業と理解した象徴的なものです。弊社も事業パートナーとして、得意とする農林漁業のネットワークをシコメルフードテックの成長に生かせるように協働いたします。

株式会社Plan•Do•See
シコメルフードテックの強みである提携工場とのマッチングにより、小ロット、低コストで仕込み済み商品の生産が可能になります。同時にシコメルフードテックの登録商品が取引可能になれば、当社にない要素の商品もカスタマイズして提供できるようになり、更なる顧客の選択肢の充実に寄与すると考えます。
BtoBのみならずBtoBtoCやBtoCの商品展開も、当社が提供できない場所でも楽しんでいただける可能性が広がります。
調理の現場においては、仕込み効率化、人件費適正化、衛生管理の簡略化、発注量軽減、調理場の小規模化など、今後の当社の展開に欠かせないパートナー企業になることを期待しています。

【会社概要】
名称:株式会社シコメルフードテック
代表取締役CEO:西原 直良
設立年: 2019年12月
資本金:4億3,944万円(資本準備金を含む)
本社所在地:東京都渋谷区渋谷2-14-13岡崎ビル409
https://corp.shikomel.com

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