Story事業開発ストーリー

取締役会長の西原がシコメルフードテックを現在まで創り上げたストーリーのご紹介。

目次

  • 01

    シコメルフードテック創業のきっかけ

  • 02

    シコメルのビジネスモデル着想から創業に至るまで

  • 03

    法人登記からアプリ開発

  • 04

    多くの経営陣や専門スキルを持つ仲間、新たな投資家(シリーズAラウンド)との出会い

  • 05

    アプリダウンロード数1万突破と8.2億円の資金調達シリーズBラウンド実施

  • 06

    これからのシコメルフードテック

上矢印

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01

シコメルフードテック創業のきっかけ

シコメルフードテックの創業は、僕にとって二回目の創業となります。
知識もノウハウもないところからのスタートなので、まずはできることをということで、飲食店の仕入れ代行、要するに買い物代行から始めました。地道にコツコツと続けていくと評判になり、お客様からの紹介で少しずつお客様が増えていくようになりました。
食品製造業として、飲食店からスーパーなどの小売業に向けて少しずつ商品を増やし、衛生面の強化や工場面積の拡張をし、なんとか年商約10億円、従業員15名程度の安定した中小企業を作り上げることができました。
創業から15年を迎えた頃でしょうか。事業も安定し、何不自由のない毎日でしたが、自分は事業家として何を成し遂げたいのか、メーカーとしてどこまで社会に価値を発揮していくのか、という問いにぶつかります。
そんな悶々とした思いの中で、食品メーカーのIRやHPをくまなくチェックし、食品メーカーとして偉大な企業になっていくには、今の自分のペースだと100年も200年もかかるのではないか?という絶望にさいなまれてしまいました。
そんな折、ニュースで2018年にIPOをしたラクスルという会社のことを知ります。ラクスルの事業内容、時価総額を見た瞬間に胸が震えました。当時はまだラクスルも赤字だったと思いますが、多くの有名な食品メーカーよりも高い時価総額がついていました。「なんなんだ、これは!?」と思うと同時に、「もしかしたら、食品会社をクラウド上に束ねてマッチングする、ということは自分にもできるのではないだろうか?少なくとも、アナログな形ではこれまで沢山の工場を紹介したり連携したりしてきたぞ」と。 この興奮は今でも忘れられません。そこからシコメルの構想が始まっていきました。
西友フーズ外観

西原がシコメルフードテックの前に創業した西友フーズ

02

シコメルのビジネスモデル着想から創業に至るまで

「『食品版のラクスルを作る』というアイデアはどうか?!」
昂る気持ちで現代表取締役社長の川本へ電話をかけました。川本は高校時代の野球部の後輩で、僕にとって一度目の起業である食品卸会社の創業メンバー。大学卒業後はリクルートへ入社し、共に創業した事業からは離れていたのですが、 一年に1~2回は会って、近況報告や新規事業の相談をする相手でもありました。いつもは「それ儲かりませんね…」とか「社長がやる意味あります?」という冷たい反応だったのですが、この時だけは「それ、いけるかもしれませんね!面白い!ITに乗っけられそうか、リクルートの先輩にすぐ聞きます!」と、かなり興奮した様子でした。
川本は、私との電話の後すぐに、国内外にてシステム開発会社を経営するリクルートの先輩に連絡をとり、この「食品版ラクスル」構想を伝えました。すると彼も「面白いアイデアだね、一度事業アイデアをブレストしましょう」ということになり、私はホテルのカフェで彼と打ち合わせを行うことになりました。これが、のちにシコメルの開発パートナーとなる、C2C Pte.,Ltdの代表ソルさんとの出会いとなるのです。
ソルさんと2時間のブレストを行う中で、零細工場を作り上げてきた僕の経験と、ソルさんの優秀なテックチームをかけわせると、飲食・食品業界というレガシーな産業に巨大なプラットフォームを構築することができる。これが実現できると飲食店のコスト構造を抜本的に変革することができ、それと同時に飲食・食品業界において長年の課題である長時間労働をはじめとする労働環境を改善することにつながり、多くの飲食・食品事業者に革命が起きる、という確信に変わりました。
ソルさんとの最初のミーティングからほんの1~2ヶ月で、大阪で活躍する食肉卸の会社、青果卸の会社にも株主として参画いただけることが決まり、創業メンバーの川本、そしてソルさんと合わせて出資5000万円でシコメルフードテックを創業することになります。
03

法人登記からアプリ開発

2020年に入り、いよいよテックチームとアプリの開発を進めていこうとした矢先、期せずして新型コロナウィルス感染症が世界中に猛威を振るい、飲食店や食品工場をはじめとした食に関わる事業者が激動の毎日を過ごしていました。サービス開発を進めていく中、「今我々にできることは何なのか?廃業の危機にある飲食店を助けられないか」という思いから、飲食店の味をそのまま自宅で楽しめるミールキットEC事業「タノメルbyシコメル」を突貫で立ち上げました。コロナ禍真っ只中の2020年9月、ようやく「シコメル」アプリをアプリストアへ公開、10月からいよいよサービスをローンチすることになりました。
当時は、外食控えからデリバリーを利用する人が増え、客席を持たずデリバリーのみで料理を提供するゴースト・レストランと呼ばれる業態の飲食店が急激に増えていた時期でした。ゴースト・レストランは、注文が入ってから5分以内に調理を完了し、お客様の元へできるだけ早くお届けすることがお客様満足度を上げることに必要であったことから、シコメルが提供する「仕込み済み商品」はまさに理想的だったのです。多くのゴースト・レストランからのオーダーが殺到し、彼らが求める商品開発のスピードに四苦八苦しながら、なんとか商品をお届けしていったことを今でも覚えています。
一方で、少しずつイートイン業態のお客様が増えてきて、シコメルの構想時に考えていたような飲食店から引き合いをいただき始めました。シコメルを導入したことで、発注作業や在庫管理などのバックオフィス業務が効率化され、生産性と利益率が向上しただけでなく、物理的な人不足問題の解決へ寄与したり、事業展開にも貢献したという事例がでてきました。
「シコメル」アプリの画面
04

新たな投資家(シリーズAラウンド)との出会い

この頃は、シコメルの登録店舗数がまだ500にも満たないような規模でしたが、創業時に想定していたイートイン型飲食店だけでなく、ゴースト・レストランからも強い引き合いをいただき成長してきたことから、「PMF((プロダクトマーケットフィット)とはまさにこういうことなんだな」と実感していました。営業する余裕がないのにお客様が自然と増えていき、PR活動していないのにテレビやラジオなどから取材の依頼が舞い込むなど、これまでに経験したことのない日々でした。 投資家も増え、シコメルの社会的な意義に賛同し,レガシー産業への挑戦を共に歩んでくれる仲間が増えていくことに武者震いがしたことを覚えています。
05

アプリダウンロード数1万突破と8.2億円の資金調達シリーズBラウンド実施

増え続けるニーズに応えるため、物流システムや商品・サービスの改善、社内の組織づくりや経営体制の見直しを進めていくのと並行に、シコメルのアプリが1万ダウンロードを突破し、登録店舗数は2,700店舗109の提携工場に利用される「仕込みのプラットフォーム」へと成長しました。 そしてこの度、Headline Asia様をリード投資家とする8.2億円の資金調達を実施することとなりました。将来は、国内に留まらず海外でもこのイノベーションを広げていくこと、また日本の農業の課題解決やフードロス問題の改善にも貢献していくこと、飲食店だけでなくホテルや高齢者施設など食を提供する全ての場所へ提供範囲を広げていくことなど、各投資家とディスカッションを重ねました。
既に動き出している飲食店以外の施設への導入については、我々も想像していなかった規模での広がりの可能性を感じています。コロナ禍で料理人を解雇せざるを得なかったホテルや観光地の施設、研修施設などでは、雇い戻しが困難なために人手不足に拍車がかかり、構造的な課題解決の必要性に迫られています。 シコメルを導入した結果、仕込みにかかる時間の短縮だけでなく、発注作業の集約・簡略化からメニュー開発の工数削減まで、抜本的な経営改善が実現するケースが出てきています。また、同じく慢性的な人手不足の業界である介護施設においては、栄養バランスを重要視するために、喫食ではなく摂食の観点で食事を提供することが多いのですが、本来食事は楽しむものです。食欲を掻き立てるような美味しい食事を、現場の働き手の負担を減らしながら提供し、喫食者に「美味しい!」と喜んでもらえること、これが僕の喜びであり、シコメルフードテックの使命だと考えています。
世界の状況と同じように、日本国内においても食品産業や家庭内での食べ残し・賞味期限切れなどに伴う食糧廃棄は増加傾向にありますが、食糧は保存に限りがあり、重量などの問題から取り扱いが難しいと言われています。そこで、シコメルで仕込み化することにより、保存や輸送のボトルネックを解消し、将来的にはアプリの受発注データと天候などの外部データを掛け合わせることにより需要予測が可能となり、適切な食糧供給に寄与することができると考えています。日本の5〜74歳までの人口が約1億人ですので、一日3食とすると毎月約90億食、一年で1,000億食以上が食されるのです。とてつもなく大きなマーケットであり、これほどまでに身近でかつ大きな社会的インパクトをもたらすことができる事業はないのではないかと考えています。
06

これからのシコメルフードテック

今回投資いただいた資金を用いて、これまでの3倍速で事業を推進し拡大していきたいと考えています。 まずは人とシステムへの投資です。仕組み化、体系化していくことにリソースをさき、効率的かつ圧倒的なスピードで仕込みプラットフォームを拡張していきます。
それに加えて、日々集まってくるお客様からのご要望や受発注データの解析、アプリや管理画面の最適化など、テクノロジーによる更なるサービスの進化を目指し、テックチームを強化します。 大きなニーズがあるからこそ、便利でかつコストパフォーマンスが良くなければならない。一時的に使うサービスではなく永続的に使えるものにならなければ、我々が目指す大きなイノベーションは道半ばで終わってしまう。そういうことをサービス開発において日々強く意識しています。
フードテック市場において、JAPAN発のビジネスモデルとして「シコメル」がどこまで世界にインパクトをもたらせられるか。現在進めている飲食事業者と食品工場のマッチング事業、そしてそのプラットフォームで完成した商品の水平展開、その受発注データから進化したテック活用へと拡げていくことにより、飲食店の仕込みは外部化するのが当たり前となり、飲食事業を開業するときには「電気、水道、ガス、シコメル」と言われるようなサービスになりたいです。今、この取組みを我々と一緒になって進めてくれる仲間を募集しています。
どのようなポジションでもどのような経歴でも、最適な配置とミッションを設定していく。僕よりも想いが強くリーダーシップを発揮できる人がいたら、その人に社長をやっていただく。日本の食に関わるビジネスにより早く、より大きな革命が起こるのであれば手段はいとわない。また、投資もいとわない。 少しでもこのシコメルという事業に興味を持っていただけましたら、いつでもお問い合わせください!
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